2020感謝と覚悟

株式会社こども保育環境研究所は創立 19 年目を迎えた。
創立した当時スタッフは 7 名。事業の中心は 3 つ「成長のあゆみと園生活」 、「 米国シアト
ル海外研修」、「夏期乳児保育研修」とわずかな研修事業しかなかった。その後、全国の先生
方からのご要望に応える形で研修事業は拡充していった。
 
脚本家の倉本聰氏との出逢いから富良野での地球環境教育プログラムの研修が始まった。
保育界で第三者評価が始まると園運営や組織の研修、そして運営実践書が必要とされ当社
は「マニュアル」を作成、全国に販売を始めた。その後、個人が携帯する園のルールブック
である「保育クレド」を作り上げる事が出来た。企画から完成品を世に出すまでに約 3 年の
時間を要した。この 10 年程は、人材育成に注目が集まるようになり、どのような職員が組
織で活躍しているのか、職員の質の向上はどのように取り組むのかなどを検証し、先ず自分
自身を知るための性格分析プログラムを開発、保育界専用の「PAP」の提案が始まった。
 
本当に多くの先生方に支えられ、こども保育環境研究所は2021 年4 月に 20 周年を迎える。
お世話になっている先生方一人一人を思い浮かべると、ただただ感謝の言葉しか出てこな
い。現在、スタッフは 20 名以上に増え、皆がそれぞれの部署で力を発揮してくれている。
 
社長である私は全国を巡るのでほとんど会社に出社しない、そんな 18 年の年月を支えてく
れたのは優秀なスタッフ。このような会社が 20 年近くも会社の経営を無事に行ってきたの
だから、スタッフの優秀さを感じていただけると思う。
全国の先生方と当社スタッフのおかげで、こども保育環境研究所も私自身も大変恵まれた。
 
 
これまでの歩みの途中、とある縁により、北海道のプロバスケットボールチーム「レバンガ
北海道」の経営に関わってきた。関連会社のチアダンスチーム及びスクール経営を担ってい
る。当社事業とは異なる業界ではあるが、新しい人との出逢いや体験、大きな感動が刺激と
なり、こども保育環境研究所の仕事にも良い影響があるように思う。
 
つい先日までは、順調に 20 周年を迎えられると疑うことがなかった毎日であったが、新型
コロナウイルスの影響が大きくなるにつれ揺らいできている。さて、さて、さて、ここをど
う乗り切って行けば良いのか先が見えない日々を過ごしている。
全国の園の先生方も、園に通っている子ども達も保護者も、多くの関係者も、戸惑いの中で
毎日を過ごしていることと思う。社会が大きく様変わりし、危機に対応しようとしている。
 
ここは優秀なスタッフと力を合わせて乗り切るしか無い!と私は決めている。
1 ヵ月程前のこと、“園でマスクが不足している”と聞き、私は友人の力を借りて 5,000 枚の
マスクをベトナムから輸入し園に送った。今度は“園で体温計が不足している”というお声が
あったので、お世話になっている法人の理事長先生のご協力を頂き、非接触型体温計 100 本
を仕入れて販売を開始。3 日間で 100 本の注文を受けた。このような商品販売は私共にとっ
て初めての経験だった。
当社主催の研修会は当面延期にした。研修会が開催できないのであれば、成長のあゆみと園
生活や保育クレド、PAP の販売に力を注ぐしかない。ここでもスタッフは力を出してくれ
ている。実はオンライン研修の準備を始めている。5 月には実施に臨めるであろう。オンラ
イン関連の業務の準備には最近入社した新人スタッフが尽力してくれている。
 
今、苦しい時だからこそ、社長として明るい未来を語る。苦しさも素直に表現する。決して
強がらない。謙虚に考え行動する。仲間を信じて知恵と力を出し合う。
新型コロナウイルスが終息し社会の人々が安心できるその日まで、スタッフと力を合わせ
先生方から求められている事業を続け、更に新しいものを創り出す。
これからも私共が必要とされる時、人にも場所にも事柄にも全力で手を差し伸べようと思
う。これまでの20年間、手を差し伸べ支えて下さった方々へ恩返しをすることを忘れずに、
誠実に日々を過ごしていきたい。
「2020 感謝と覚悟」
 
 
2020 年 4 月 30 日 
 
 
                          株式会社こども保育環境研究所
                             代表取締役社長 畠山和人 

 

 

 

乳児保育研修 

 

園長主任塾 シンガポール 

 

2020感謝と覚悟

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